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(映画) 地獄の黙示録 

Apocalypse Now

地獄の黙示録
Apocalypse Now
1979年【米】
監督、脚本/フランシス・F・コッポラ 出演/マーロン・ブランド、マーティン・シーン、ロバート・デュバル、デニス・ホッパー

 ッドファーザー、ゴッドファーザー・パート2で巨万の富を得たコッポラが3200万ドルの私財を投じて製作したベトナム戦争を題材にした作品。人間の残虐性、狂気を描くことによって戦争の恐怖や混沌を表現しているのだが、非常に重い。重い上に難解で一回見ただけでは全く意味が分からない。私は本作をおそらく十回以上は見ているのだが今でも満足のいく理解は得ていない。しかしこの映画、何故かその世界に引き込まれてしまう異様な力を持っている。それは、人は誰もが本作で描かれているような狂気や残虐性を持っているからではないかと私は考える。決して私自身は戦争や暴力を支持する人間ではないのだが、本作で表現される残虐シーンにはある種のカタルシスを感じてしまうのである。それはなによりも本作の持つ映像の美しさにあると思う。これは全編に渡って云えることであるのだが、本当に映像が美しいのである。さすがコッポラとしか言いようがない。この映像の美しさのため本作で表現される残虐シーンには不快感や嫌悪感を感じることがないのである。そしてその映像に対して、音楽の使われ方が非常に素晴らしい。アメリカ空軍のヘリ部隊がヴェトナムの村を襲うシーンでナチスが好んで聞いていたといわれるワグナーの「ワルキューレの騎行」、マーロン・ブランド扮するカーツ大佐が切り殺されるシーンで近親相姦と親殺しを歌ったドアーズの「ジ・エンド」を使うなど、音楽の使い方がこれまた絶妙なのである。
 テーマ、映像、音楽にいたるまで狂気と美しさに満ちたこの映画、好き嫌いの分かれる映画ではあると思うが非常に感性を刺激される映画であると思う。

追記:
 先日、本作の考察本である立花隆著の『解読「地獄の黙示録」』(文春文庫)を購読した。多少、深読みしすぎなのではと思ってしまうような考察も見られたが、なかなか興味深く読むことができた。本作のあるシーンがある文学作品のオマージュであったり、あるキャラクターがある人物のメタファーであったりと…。まあここに本書の詳細を書いてもしょうがないのでやめておくが、私同様、本作に得体の知れない魅力を感じた方がいたら本書を読むことと強く勧めます。

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  • [2005/07/13 23:33]
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「地獄の黙示録」

地獄の黙示録地獄の黙示録(じごくのもくしろく 1979年, アメリカ)は、フランシス・フォード・コッポラが監督したベトナム戦争を舞台にした映画で、ジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』をもとにしている。2001年には53分もの未公開シーンが追加された特別完全版が公開

  • [2007/03/23 14:49]
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