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(映画) 茶の味 

茶の味

茶の味
The Taste of Tea
2003年【日】
監督、脚本/石井克人 出演/坂野真弥、佐藤貴広、浅野忠信、手塚理美、我修院達也、三浦友和、土屋アンナ、轟木一騎

 本人の日本人による日本の映画。ある家庭のほのぼのとした日常をショートショート風に描いた作品。
 本作を見たとき私は日本人に生まれてきて本当に良かったと思った。これは私に限った事ではないと思うが、普段海外の映画を見るとき、言葉の壁等から、本来その作品が持っている良さ、例えばネイティブにしか分からないような微妙な言葉の言い回し、俳優たちのさりげない演技などを100%理解できていない気がしてなんともやり切れない思いを感じる人は多いのではないだろうか。しかし、本作の持つ「茶の味」は絶対に生まれながらの日本人にしか味わえないものである。断言できる。そう言った意味で私は日本人に生まれてきて良かったと思ったのである。本作では上記したような微妙な言葉の言い回し、俳優たちのさりげない演技で埋め尽くされている。と言うか、むしろ徹底してそのように仕上げられている。浅野忠信を始めとした俳優陣の演技が恐ろしく「普通」なのである。まるでカメラが回っていることに気付いていないかの演技。日本の日常にありそうなごく普通の会話がごく普通になされているのである。そのごく普通の会話が非常に心地よく、その心地よさに浸っていると、今度はありそうであり得なく、なさそうであり得るシュールな展開になる。本作は終始その繰り返しで構成されている。まるで、小津安二郎の映画に古谷実の笑いをぶちまけたかのような作風である。と言っても、骨となっている部分は小津安二郎的なほのぼのとした部分なので、ある意味古谷実的なシュールな部分は監督の照れ隠しのようなものなのではないかと思う。
 兎にも角にも、日本人なら一度は見ておくべき映画だと思う。

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